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ファイナンシャルプランナー 村井一則【連載コラム3】

借りるなら銀行のローンを活用しよう

早速ですが、皆さんに質問です。
給料が伸び悩んでいる時に「借金をしてでもお金を使いますか?」
そのような質問をされた場合は多くの方が「NO !」と答えるはずです。
給料が伸び悩んでいる時に、自ら進んで借金をする人はいませんよね。

しかし、「単純にNOと答えられる時代ではない」としたら、どう思いますか?
今の時代がクレジット決済サービスの普及している時代なので、
無意識に借金と返済を繰り返している場合もあります。
(たとえば、クレジットカードでのお買い物・携帯電話の決済です。)
支払いをカードで後払いするということは、お金を借りて購入したことと同じです。

そこで読者の皆さん!
お金を借りるなら銀行系のカードローンを選択肢として、考えてみてはいかがでしょうか。
今すぐ必要な知識でなくとも、貯金でカバーができない緊急事態になってしまった時に、借り方を知っているだけでも利息の損を防げると思います。

私の場合ですと、クレジットカード一括払いをよく使いますし、車の購入時には、金利が低い銀行系のローンを選択しています。
銀行や信用金庫のマイカー購入ローンは、審査は厳しくなりますが、実質年率4%〜5%台が多く、ディーラーローンと比べると金利は安いからです。
それ以外に銀行にこだわる理由としては、取引の利用実績作りにあります。

利用履歴は、全国銀行個人信用情報センターなどの信用情報に個人データとして蓄積されるので、取引状況に問題がなければ、新規カード発行や融資審査も通りやすくなり、事業を営んでいる私にとってはメリットが大きいです。
たとえば私の場合は、会社の設立が半年であっても、法人クレジットカードも発行していただくことができました。
基本的には、会社設立後2〜3年が経過しないと法人カードは審査に通らないといわれておりますが、銀行と取引があれば、銀行からの紹介により発券されることもあります。
相乗効果としては、日頃から銀行取引を続けることで、今では金利の優遇や金融情報を掴めるようになり、FPの仕事をする上でも、良い判断材料となっています。

これまでの経験で判断すると、これからも低金利の流れは続くと私は見ています。
その根拠は2つあります。

まず、1つ目「平均所得の伸びに悩みにあります。
平均所得が伸び悩むと、消費者心理からすれば、節約して消費を抑えようとします。
節約志向は、お金の需要を下げることから、金利上昇を抑える要因となります。

2つ目としては、「金融機関の競争」です。
お金を貸し出して利益を得る消費者金融の業界は、総量規制の影響により生き残るために必死です。
24年度の調査によると、平成18年度の登録貸金業者数は14,236業者から2,350業者(83.5%)に減少し、総量規制により貸付残高も減っている中でも、顧客を獲得しようと銀行系消費者金融・銀行は、有名人気タレントを起用したCMやインターネット広告を配信しています。
それらの取組を見ていると競争意識が高いことが見受けられるのです。
競争原理が働いている昨今では、借り換えをすることで返済が楽になる場合もありますので、この機会に専門家に相談してはいかがでしょうか。

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